本記事は、2024年7月21日放送の「健康カプセル!元気の時間」の内容をもとに、わかりやすくまとめ直したものです。
今回のドクターは 東海大学 医学部付属病院 検診センターの 医学博士 西崎泰弘さんです。
一緒におさらいしていきましょう。
Contents
紫外線は目に見えない「太陽の光」
私たちが外に出ると、太陽の光にあたります。その中に「紫外線(しがいせん)」という、目には見えない光がふくまれています。
紫外線は少しなら体にとってよい働きもあるのですが、長時間あびすぎると、肌や目に悪い影響を与えることがあるのです。
紫外線の種類と体への影響
紫外線には主に2種類あります。
● UV-A(ユー・ブイ・エー)
肌の奥深くまで届いて、時間がたつとシワやたるみの原因になります。
● UV-B(ユー・ブイ・ビー)
肌の表面を傷つけ、赤く日焼けしたり、水ぶくれができたりします。
また、シミや皮膚がんの原因にもなります。
どちらも、長時間あびないように注意が必要です。
肌や目にも影響がある
肌が黒くなる理由
紫外線をあびると「メラニン」という色素がつくられます。これが肌を黒く見せます。
メラニンは紫外線から体を守る働きをしますが、たくさんつくられすぎるとシミや肌の老化につながります。
メラニンがあまりつくられない人は、日焼けで赤くなりやすく、皮膚の炎症やトラブルが起こりやすいともいわれています。
目もダメージを受けることがある
紫外線は肌だけでなく目にも影響します。
紫外線を長くあびることで、次のような病気につながる可能性があるといわれています。
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白内障(目の中のレンズがにごる病気)
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加齢黄斑変性(視力が落ちていく病気)
目を守ることも、紫外線対策のひとつです。
紫外線から体を守る3つの対策
1. 日焼け止めを正しく使う
日焼け止めには、紫外線を防ぐ「SPF」や「PA」といった数値があります。
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SPFは肌が赤くなるのを防ぐ力(UV-Bに対応)
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PAはシワやたるみを防ぐ力(UV-Aに対応)
正しい使い方としては、
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顔には「1円玉くらい」の量を塗り、それを2回重ねるのがおすすめ。
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手、首、耳の後ろなども忘れずに塗りましょう。
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汗をかいたり、時間がたったら塗り直しも大切です。
2. サングラスや帽子も活用しよう
紫外線から目を守るには、色の薄いサングラスがよいとされています。
濃い色のサングラスだと、かえって瞳孔(ひとみ)が開いてしまい、紫外線が入りやすくなることもあるそうです。
つばの広い帽子や、日傘を使うのも効果的です。
3. 食べもので体の中からサポート
紫外線をあびると「活性酸素(かっせいさんそ)」という、細胞を傷つける物質が増えます。
この活性酸素をおさえるためには、**抗酸化作用(こうさんかさよう)**のある栄養をとるのが効果的です。
とくにおすすめの栄養素と食材は以下のとおりです。
栄養素 | 主な食べもの |
---|---|
ビタミンC | キウイ、パプリカ、いちごなど |
ビタミンA | ニンジン、かぼちゃ、ほうれん草など |
ビタミンE | ナッツ類(アーモンドなど) |
アスタキサンチン | サケ、エビ、カニなど |
まとめ
では、最後に紫外線対策のポイントを整理しますね。
① 日焼け止めをこまめに正しく使うこと
→ 顔や手、首など忘れずに。重ね塗りと塗り直しも忘れずに。
② サングラスや帽子で肌と目を守ること
→ 色の薄いサングラスがおすすめです。
③ 食事で体の中からもサポートすること
→ ビタミンや抗酸化成分をふくむ食材を、日ごろからとるようにしましょう。
情報引用元:CBCテレビ「健康カプセル!元気の時間」(2024年7月21日放送回)
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